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世界との架け橋 ✈️〜ZIPAIRのパイロットさん、CAさん、広報・路線マーケターさんにみゆきとあやながインタビュー!〜【後編】

せかい部運営メンバーのあやなとみゆきでZIPAIRの方々にインタビュー!
今回はパイロットの速水真吾さん(写真右)、CAの佐藤つぐみさん(写真真ん中)、広報の熱田雄大さん(写真左)にお話をお伺いしてきました。面白いお話が盛りだくさんなインタビューとなっていますので、ぜひ最後まで楽しんでください💖

この記事は後編です。前編もぜひ読んでみてね!👇
<前半note記事のリンク挿入予定>

★ここからは速水さん、佐藤さんのお話を伺いたいと思います。
-お2人の1日のスケジュールを教えてください。

速:ロサンゼルスのフライトの例でお話します。
ショーアップ(集合時間)は1時なので、私は12時ぐらいに着くようにしてパっとご飯を食べて、ロッカールームで制服に着替えます。まず最初にやらなきゃいけないのがアルコールチェック。アルコールが体に残ってないかの厳しい規定があります。その後、ブリーフィングの準備をします。 ブリーフィングではまずコンピューターを見て色んなことを確認します。「フライトプラン」という今日はどういうフライト、どういうコースを取ってフライトするのかとか、天気はどうなのかとかそういうのを見たりして、一緒のクルーの方とブリーフィングをします。そして今日はどういう風な高度で、どういうプランで行こうかっていうのを話し合って決めます。その後に客室乗務員の方に対してキャビンブリーフィングというものをします。今日は「こんなところで揺れますよ」とか、「フライトタイムこのぐらいですよ」などを客室乗務員の方に伝えます。大体出発の1時間前ぐらいにシップサイドに移動して、整備士さんと機材の状況がどうかとかを話をして飛行機を見ます。今度は車のカーナビみたいに目的地をセットして、ルートをセットしたり出発のセットアップをします。そしてコックピットで「今日のフライトに対するプランはこんな感じですよ」などの話をします。そして30分ぐらい前になると客室乗務員の方がボーディング(搭乗)開始の準備をして、バタバタしています。その1時間でやることも沢山あるしずっと喋りっぱなしの中で出発を迎えるって感じですかね。

あ:時間の管理とかも結構大変だったりしますか?

速:そうですね。パイロットは時間の管理が1番大事ですね。やっぱり遅れるっていうのは良くないことなので、定時出発定時到着を目指してできる限りのことをするって感じですね。

ーでは佐藤さんの一日もお願いします。

佐:私の場合はフライトの前日の夜ぐらいになると、そのフライト情報やお客様情報などが見られるようになっているので、前日の夜からできるだけ情報収集してお客様に提供する機内食や、お手伝いが必要なお客様などいないかとかを確認します。 
当日は大体ショーアップの1時間前ぐらいにロッカールームについて着替え始められるようにして、フライトの準備をします。ブリーフィングが始まる前にアルコール検査などをして、ブリーフィングが始まったら皆で最終的な情報共有をします。最後にパイロットの方からのブリーフィングも受けてからシップに向かいます。シップに向かうとすぐに自分の担当するドアや席に行って各ポジションごとに自分が確認しなければいけない非常用装備品の「プリフライトチェック」という正常にすぐ使えるかどうかの確認をします。 それが終わった後に、ギャレー担当ならギャレーっていう飛行機の中でキッチンみたいなエリアがあるんですけど、その日のお客様に提供する機内食の個数が合ってるかなどをカウントなどをしています。そして「セキュリティチェック」という飛行機に不審物とかがないかとかを確認する業務もあるので、それをボーディングの15分前ぐらいから始めて終わったらボーディング準備オッケーということをゲートに伝えて、そしたらお客さんが 乗ってくる感じです。

あ:CAさんも確認することがたくさん…!

佐:そうですね。やっぱり安全が1番ですし、そこは漏れなく確認しなきゃいけないので。たとえ遅延してても、やっぱりセキュリティチェックとか、プリフライトチェックはきちんと時間をかけても、やるようにしています。

ーお2人の1ヶ月の勤務スケジュールも教えてください!

速:フライトの長い短いってあるんでちょっと差はあるんですが、大体4回(往復)ぐらいフライトが入る形ですかね。 それ以外にミーティングがあったりとか、地上業務が入ったりする時が3日くらいありますかね。

佐:そうですね、私も月大体4便くらい飛んでいます。 今年はなぜかアメリカ路線が多いので、月4回全部アメリカとかもあったりします。

美:お休みとかは月何回ぐらい取れるんですか?

速:10日+有休です。有休は、自分の休みたいとこを申請することができますので、10日以上って思ってもらった方がいいですかね。

佐:「スタンバイ」っていう欠員が急遽出た時いつでも行けるように準備しておく日が今月は7日間あるので、スケジュールされているフライトが結構変わったりも全然あります。

熱:コロナが流行ってた時は急遽行けなくなった人がいるじゃないですか。スタンバイしていて明日急遽アメリカへいくことは結構ありました?

佐:私はまだ10月に入社したばっかりなのでZIPではまだないですが、結構前社ではありましたね。あと結構今年の1月あたりも、ZIPの客室乗務員内で結構コロナになる人が多かったので、フライトはスケジュール変更が毎日あった週とかはありました。

美:えー大変ですね。

速:さっきの10日間休みって意外と多く感じます?それには理由があって、海外に飛ぶから時差があるじゃないですか。時差調整のために、アメリカから帰ってきたら2日間休まなきゃいけないとか、そんなルールもあるんですよ。やっぱり体を戻さないといけないので。

美:そうですよね、時差からの体の調整は大変ですよね。ありがとうございます。

★速水さんにお聞きします!
-初めてのフライトは緊張しましたか?

速:シングルエンジンのプロペラの飛行機が最初なんですけど、初めて飛行機を操縦して離陸する瞬間はやっぱりなんとも言えない感覚でしたね。「あ、浮いてる、浮いた!」って。朝ドラの子が空に出て感動するようなのと全く同じような感じで。 初めて浮き上がった時は「あー飛ばしてるどうしよう、どうしよう」って思いながらやってた気がします。

ー 操縦席から見える景色は?

速:色々ありますけど、まず1つは星空がすごい綺麗に見えますね。もう一面見えるので。南半球にしか見えないような星も見えたりとかすると「あーやっててよかったな」と思うし、あと朝焼けがすごい綺麗なんですよ。もう地平線がばーって広がっていて、雲と地平線しかないところからだんだん明るくなってくる時の真っ赤な感じの雰囲気もいいですし、あとはオーロラも見たこともあります。 UFOはないですね(笑)

-アメリカ、シンガポールでの海外生活はそれぞれどうでしたか? 

速:私はアメリカが初めての海外生活だったので、すごく楽しかったですよ。寮の部屋が3つあって私の場合は2人でシェアしてたんですけど、真ん中にリビングがあって。そこでの生活は、すごい刺激的でしたね。スーパー行ってもサイズも違うし、外国人と話すのもそんなに今までなかったし。訓練がない時とかは、旅行にも行ってました。アメリカ国立公園はすごく綺麗でした。観光したりとか、そういう時にやっぱり車で行かなきゃいけないからレンタカーしなきゃいけない。レンタカー借りるのに英語喋れなきゃいけない。色々最初はドキドキしながらやるけど、一個一個乗り越えていくと「自分って生活してる!」と思いながら、刺激的だったのを覚えてますね。

美:楽しいですね。あとはシンガポールにいらっしゃったということで、 シンガポールの生活ってどんな感じでしたか。

速:シンガポールは行かれたことありますか?

美:私はないです。

速:シンガポールってすごく洗練された国というか、すごく安全で住みやすいんですよ。その時は家族を連れていっての生活だったので、手続きが色々大変でしたね。子供の学校とか、会社にそういうのをヘルプしてくれる部署がなかったので。それでも生活していかなきゃいけないし、子供たちを路頭に迷わせるわけにいかないから必死さが違うっていうか。そこでだいぶ鍛えられて、英語のレベルが上がったかもしれないです。
子供たちも最初は日本人学校にいたんですけど、 その後ちょっとしてから英語喋れないのに現地校にぶち込んじゃったんですよ。(笑) 最初は泣きながらやってましたけど、今じゃもう僕以上に英語もペラペラになっちゃってるし、英語の方が楽みたいになって。だから追い込まれると人間ってなんでもできるんだなって思いましたね。

★佐藤さんにお伺いします!
-学生時代の留学は今の仕事にどのように活きていますか?

佐:そうですね。やっぱり海外の大学行くと本当にいろんな国の方がいるので、 そこでいろんな人に出会えますし、自分の当たり前は決して他の人の当たり前ではないということをすごく痛感して、すごいオープンマインドになりましたね。自分とは違う考え方であっても、受け入れられるようになりました。あとは、 やっぱり海外に行くとすごい日本文化に興味を持ってくださっている方とか、日本が好きな方が多くて。そうなると本当に自分の国に誇りを持てますし、海外に行ってさらに日本の良さも感じました。なので、結構大学時代には日本文化を広めるサークルの運営もしまして、海外で日本の良さを広めたいなっていう気持ちもあって、イベントとかも企画していました。

あ:留学を通して、コミュニケーション能力なども高められましたか?

佐:そうですね。私は結構人見知りの方だったんですけど、全然初対面の人でも自分から話しかけに行くことによって向こうもオープンになってくれたりとかするので。そこはもう人見知りとか関係なく「行っちゃえ!」みたいな感じにはなります。

-ZIPAIRの制服はバリエーションが沢山あってスニーカーなど働きやすく工夫もされていると聞いたのですが、実際着心地はいいですか?

佐:そうですね、着心地はいいです。やっぱりいろんなバリエーションがあって、本当に組み合わせが自由なので。毎回制服は予約して、ロッカールームに納品されているっていう形なんですけど、本当にその時の気分によって変えたり、私の場合は行く先のその天気とかを見て「あ、なんか寒そうだな」と思ったら、長袖のブラウスとかジャケット持ってったりとか、パンツにしたりだとか。色々工夫できるので、すごく楽しいです。しかも毎回着終わったらクリーニングに出せるので、結構楽です。

あ:自分で持ち帰るんじゃないんですか?

佐:そうですね。ロッカールームで着て返すって感じです。
スニーカーも今日は白なんですけど、フライトしてる間は黒色のスニーカーです。地上職の時は白で、フライト中は黒という決まりがありまして。やっぱり機内に行くと、 本当に「スニーカーいいな」って思います。今までずっとヒールで働いていて、機内が結構揺れたりしてバランス取るのも難しいですし、スニーカーだと安定感があって、急いでても大丈夫です。

熱:緊急時に逃げる時ってスライダーで逃げるんですけど、あの時って「持ち物も持たないで、身1つで行ってください。ヒール脱いでください。」って言うんですけど、言ってる人がヒール履いてるってあんまり納得いかないですよね(笑)1番動きやすいのってやっぱりスニーカーですし、制服のポケットも結構大きくて、ipadの入る大きさになってるんです。働く人にも自分の意思で服を決められていることって業務に集中ができて、パフォーマンスも最大限にできます。 女性も男性のネクタイをつけてもいいですし、逆に男性もジレを着てもいいです。そういう今のダイバーシティがあるところでも、結構働きやすい制服なんじゃないかなと思います。

ー最後に航空系のお仕事を目指す中高生にメッセージをお願い致します!

熱:たくさんいろんな空港だったり、航空会社を使って旅行してみてください。 いろんなところへ行くと「ここのサービスいいな」とか「この空港好きだな」というのが出てくると思うので、それはなんで好きなんだろうみたいなことをどんどん深掘りしていくと、こういうこと叶えたいな、みたいなのが見えてくるんじゃないかなと思います。

速:若いうちに色々チャレンジをしてほしいなと思います。
勉強とか忙しいと思うんですけど、チャレンジして、まず人間としての幅を若いうちから広げていってほしいなと思いますね。いろんなことに興味を持つっていうのは若い時にやっておくと、すごい大人になってから役に立つんじゃないかなと思います。航空会社とかで働くのも世界を見れるわけですし、 視野が広がるともっともっと楽しいことが世界にはいっぱいあるぞっていうのが見えてくるので、ぜひ色々視野を広げてチャレンジしてください。

佐:この仕事についているとほんとにたくさんの方と出会います。毎便一緒に飛ぶ方もお客様も違いますし行く場所も違って、本当に刺激的な楽しい仕事です。私も目指していたし、本当に頑張ればなれるし、できる仕事なので、ぜひいろんな経験をして視野を広げて、世界を色々見て、航空業界を盛り上げていける一員になってくれると嬉しいです。

以上、ZIPAIRインタビューでした!今回は沢山面白いお話が聞けて、さらにはオフィス見学もさせていただき本当に貴重な経験になりました。ご協力頂いた熱田さん、速水さん、佐藤さんをはじめとしたZIPAIRの皆さま、本当にありがとうございました!!