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ロシアへバレエ留学!〜慣れない言語や生活の中、ブレないポジティブ精神で挑戦し続ける留学〜

みなさんこんにちは!
最近、急に寒くなって体が追いつかないインターンのあみです😅
今日は、そんなことを言っていられないくらい寒いロシアにバレエ留学中の方のインタビューをお送りします🇷🇺🩰
実はこの方、小さい頃から私と一緒にレッスンをしていた同級生で、一緒に毎日レッスンしていた日々が懐かしくなりました☺️

まずは、プロフィールをご紹介します!
名前:関根珠希
留学先:ロシア ボリショイバレエアカデミー
主な経歴
第52回 埼玉全国舞踊コンクール 毎日新聞社賞
第20回 オールジャパンバレエユニオンコンクール 努力賞
第21回 オールジャパンバレエユニオンコンクール 入賞

バレリーナを目指す彼女のロシア留学のお話をぜひお楽しみください❤️

ーバレエを始めたきっかけは?

関根さん(以下、関):テレビで海外のバレエ団の白鳥の湖を見た事がきっかけです。自分もキラキラした衣装を着たいとなと子供ながらに思い、バレエを始めました。バレリーナになりたいと思ったきっかけは、レッスンを続けているうちに、バレエが好きという気持ちが強くなって行ったからですね。当時通っていたバレエ団では、クラスが上がれば、出番が増えていくシステム。私は負けず嫌いな性格なのもあって、舞台に出たいという気持ちが強くなり、頑張ってみようかなと思うようになりました。

ー海外に行きたいという思いはいつから?

中学校1年生くらいからなんとなく、海外で踊りたいなと意識し始めて、ローザンヌ国際バレエコンクールに憧れていました。でも、ちゃんと考えるようになったのは高校三年生くらいですかね。長年通っていたバレエスタジオを変えた時に、先生に海外に行ってみたいと伝えたら、オーディションなどを調べて下さりました。私は元々ロシアに強い憧れがあったので、行きたい国はすぐに決まりました。しかし、コロナの影響で、数々のオーディションが延期や中止となってしまい、今年の一月ごろからやっと再開しました。そこからオーディションを受けて、無事に合格し、今、ロシアにいます。海外に行きたい思いが強かったので、仮にロシアのバレエスクールに合格できなかったとしても、留学の選択肢を選んでいたと思いますね。

ーオーディションの難易度は?

難しいものもありましたが、基本的には基礎レッスンでした。本来なら先生が来るのですが、コロナの影響もあって代理の方が来て、振り付けを教えていただき、その振りをその場で踊る形です。その場の審査と、その様子を撮影したビデオ審査がオーディション内容でした。レッスン場で行われるものだったので、私はそこまで緊張はしなかったですね。

ー留学先について詳しく教えてください

私が今いるのは、ロシア のモスクワにあるロシア ボリショイバレエアカデミーというバレエ学校です。現時点では、1年間の留学の予定です。最初の1年が研修留学で、その後、卒業留学という資格を取るプログラムまで続けるとプラス3年となります。ですが、年齢的にも私は研修留学までで一旦区切りをつけようと考えています。日本人も30人ほどいて、たくさんの留学生がいるため、国際色豊かです。そのため、英語を話している子も多くいます。基本的にはロシア語を使っていますが、レッスンは先生が気を遣ってロシア語まじりの英語で行ってくれます。最近はやっと一週間が最初よりも短く感じるようになりましたが、慣れない環境で、日本にいる時よりも1年は長く感じますね。
普段は、朝9時から1時間半のレッスンのあと、ロシア語の授業が1時間半あります。その後キャラクターダンスやコンテンポラリーダンス、宮廷舞踊などさまざまなダンスが日替わりで1時間半あります。遅い日では、18時半頃全てのレッスンが終わる感じです。
私は洗足学園音楽大学バレエコースに通っていて、留学中の今はレポート提出で単位が取れるようになっています。その部分は柔軟な対応をしてもらえています。

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ーぶっちゃけ学費や生活費はどのくらいかかりますか?

寮生活なので、食事も出るのでそこまでかからないです。学費は高い事は確かですが、正確な金額はわかりません(汗)。 実は、ロシアの学校はほとんど留学生で成り立っている部分があるため、ロシア人の子はほとんど学費がかからないという話も聞きました。
留学を親に相談した時、好きなようにしていいと応援してくれて、お金の心配はしなくていいよと言ってくれました。ですが、学費だけでなく、バレエはトウシューズやレオタードなどのバレエ用品にもとてもお金がかかるので、感謝しかないですね。

ーロシア語は勉強してから留学しましたか?感じた特徴はありますか?

まずキリル文字という全然見慣れない文字を読めるようになるのにも一苦労です。英語のhをn読みしたり、tがrだったりして。少し土台を勉強してからロシアに来たつもりでしたが、現地にきたら一つも通用しませんでした。今はまだ英語で言うyesのДа(da)と、thank you のСпасибоくらいしか覚えられていません。日本語にはない巻舌を使うところが特徴かなと思います。
一番困ったのは、空港でPCR検査を行った時ですかね。普段であれば、空港内の看板などは英語表記なので、問題はなかったと思いますが、検査にあたって空港の方と全く会話が成立しませんでした。聞き取ることも理解をすることもできず、想像以上に大変でしたね。

ーロシアと日本の雰囲気の違いはありますか?

ロシアに来て思ったのは、日本人のように目が合ったら微笑むみたいなことがほとんどありません。なので少し怖い雰囲気はあります。ロシア人はロシア人が好きという印象ですね。シャイなのかもしれないけど、留学生が来ても、たくさん話す感じではない。寮母さんはすごい優しいけど、外に出ると、レジにいる人とかすごく怖く見えます。
スーパーに行ってお会計をするときのこと、日本ではカゴのままレジに出すけど、ロシアでは、コストコのように商品を自分で出し、定員さんがお会計を進めるシステムでした。私はそれを知らなくて、カゴのまま出したら、店員さんが水を飲んだりしていて、お会計してくれないんです!どういうことかと思って困惑していたら、優しいおばさんがカゴから出してくれて、やっとお会計ができました。
あとは、男の子のレディーファーストがすごいですね。遠くに居てもずっとドアを持っててくれたりとかして、逆に申し訳ないと思うくらいですw

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ーロシアで感じたバレエのカルチャーショック、レッスン内容などに違いはありますか?

まず、皆さん脚が考えられないくらいとても長く、顔がすごく小さくて毎日美しいお人形さんを見ている気分です。
日本人の脚が長いのとはレベルが違いますね。細かく言うと、膝下の長さが違います。体育座りとかしていると怖いくらいですw
私の身長が167cmなのですが、外国人は、大きい人は本当に大きくてびっくりしました。平均的にも、日本より身長が高い人が多いので、レッスンで使うバーの位置も日本と比べて高めです。
レッスンは、先生によってスタイルやレベルが違いますが、ロシアスタイルは上半身をすごく大きく動かすので、慣れない動きにかなり体力を使います。同時に、ロシアに来たなって感じがしますね。また、レッスン場の床が斜めになっているんです。そういったスタジオや舞台がある事は知っていましたが、実際踊ってみると、かなりの傾斜で、それに合わせてバーも斜めなので、いつも使わない筋力が必要になります。そこが慣れるまでかなり大変ですね。油断をすると、バランスをとることすら難しいです。小さい頃からこの環境で踊っているロシアの子たちは、本当にすごいと思います。

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ーロシアは、ロシア語を話せないと生活が大変ですか?

英語が通じるところもありますが、ほとんど通じないことが多いので、ロシア語が話せないととても苦労すると思います。看板とかもほとんどロシア語です。空港は、いろんな言語がありますが、基本的には英語などは通じない前提で行ったほうがいいですね。
現地では、ほとんどタクシー移動で、タクシーはアプリで行きたい場所を設定して、呼ぶことができるので、移動はあまり苦労しません。一番大変なのは、メニューが読めないことですかね。写真がついているものならまだ理解できますが、マックやスタバなど、文字ばかりだと全くわかりません。翻訳機を活用したりもしています。頑張って読めても、意味がわからないから、何が来るかわかりませんw
たまたま行ったハンバーガー屋さんは、日本語のメニューをグーグルで調べられて、メニュー表見せて、注文できました。そう言うお店はラッキーですねw

食べ物に関しては食堂で出たボルシチが美味しかったです。意外とロシア料理は大丈夫ですね。寮はロシア料理がほとんで、パンは毎日出ます。チーズや、ヨーグルトなどの乳製品が多い印象ですね。
ロシアに来て、きのこを見ないことに気付きました。お店の料理ではみることがありますが、スーパーとかで見たことないです。あと個人的に、サツマイモがないのがショックですね。私はサツマイモが大好きなので、日本にいる子のSNSとかをみて、この季節は特に恋しいです。

ー今後の目標や進路は決まっていますか?

今後の目標はまだ全然明確では無いですが、国内、国外問わずバレエ団に入りたいと思ってます。バレエの業界の中では決して若くはないので、とりあえず諦めがつくまでバレエを続けていける道を選んで行きたいと思います。海外では、バレエを職業にできるようなある程度の収入や環境が整っています。ですが、日本ではまだまだバレエを仕事にしていくことが難しいので、その先が不安だったり、どのレベルのバレエ団を目指すのかだったり、色々と現実的に考えなければいけないのが現状ですね。。。今も20歳で修学していますが、本来の卒業年齢は18歳が平均なので周りより年上なんです。一緒にレッスンしていても、中学生や高校生もいて、やはりフレッシュさや、アクティブさは負けてしまいますね。
こう振り返ってみると、バレエ教室を移動したことが転機だったと思います。もっと自分の個性を出していいんだとか、自分自身の考え方が変わってきて、同時にコンクールでの結果や、自分の踊りにも変化が起きました。とにかくこのロシアでの1年を濃厚な1年にしたいと思っています。たとえ先生に見捨てられてしまったとしても、他の人が指摘されている部分を吸収して行ったり、悩んだり落ち込んでいる暇はないかなと。常にポジティブ精神で頑張っていこうと思います!

なんとも胸が熱くなるインタビューでした😭💓
お互い小さい頃から負けず嫌いなのは同じでw
昔から私は彼女のスタイルが羨ましくて、いつも、彼女の踊りを見て勉強していた日々を思い出しました🩰
彼女のバレエへの熱い思いが伝わってきたインタビューですね🔥
私も負けずにポジティブ精神で頑張っていこうと思えました!!!


引き続きせかい部は、みんながまだ知らない世界への扉を提供し続けます!
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