「せかいとつながる仕事」No.4〜ダブルダッチアーティストNOBUさん前編〜
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「せかいとつながる仕事」No.4〜ダブルダッチアーティストNOBUさん前編〜

皆さん、こんにちは!

今回は、待望の「せかいとつながる仕事」シリーズ第4弾👏
せかい部事務局インターンの私、あみが、
現役シルク・ドゥ・ソレイユアーティストであり、プロのダブルダッチアーティストでもあるNOBUさんにお話を伺いました。
実は、私は幼い頃からNOBUさんと仲良くさせていただいていて、今回、こうして改めてインタビューさせていただけてとても嬉しかったです💕
後編に続くので、お楽しみください!今回は前編です!

はじめに

ー本日はよろしくお願いします。まず初めに、自己紹介と、現在のお仕事について教えてください。

NOBUさん(以下、N):
僕は、現在、メキシコのカンクンで、シルク・ドゥ・ソレイユの『JOYÁ』というショーに、ダブルダッチという2本のロープを使ったパフォーマンスのスペシャリストとして出演しています。
ショーでは、オープニングの5分を僕たちのナンバーとして頂いていて、僕たちのパフォーマンスからショーが始まっていくイメージです。
カンクンに来てから5年目で、毎日ステージに立たせてもらいながら、嫁と娘2人と楽しく生活しています。

あみ(以下、あ):
SNSなどから、楽しく生活しているのは知っていました(笑)

ーダブルダッチとの出会いは、どんなきっかけでしたか?

N:
ダブルダッチとの出会いは、日本体育大学や、国士舘大学など、体育系の大学専門の予備校に通っていた時です。目標にしていた日本体育大学が現役で不合格となってしまい、浪人を決意し、通わせていただけることになった予備校で、初めてダブルダッチに出会いました。
『シフト』というダンスの技があるんですけど、当時たまたま僕がそれをできる所を見た先輩が、「実はダブルダッチでもできるよ、やってみない?」と言われたのが最初のきっかけでした。最初は、やっている人が少ないし、カッコいいから目立てると思うくらいだったけど、やってみたらハマっちゃった感じですね。

あ:
まさに運命ですね!

N:
本当に運命だと思います。大学に合格していたら出会ってなかったと思うし、振り返ると、僕の人生の中で一つのターニングポイントだったかなと思います。

ー最近は高校生でも留学に興味を持っている子が増えてきていますが、学生時代は留学に対して何か考えを持っていましたか?それとも、視野に入れてなかったですか?

N:
実は、高校時代は海外に行こうなんて全く思っていませんでした!もちろん、外国の存在は知っていましたが、日本から出ようなんて微塵も思っていなかったです。
当時は、ハンドボールをやっていたので、ハンドボールでご飯を食べていくのかな?という思いはありましたが、まさか、ダブルダッチでステージに立たせていただくなんて夢にも思っていませんでした。

あ:
私の周りは、海外に行ってみたいなと考える子が多くいましたが、NOBUさんのように全く視野に無かった方が結果として人生の中で海外に行き、活躍されているのは、本当にすごいですね。

N:
たしかに、そう考えると、周りにそういう人達がいなかったですね。僕が通っていた学校は普通の一般の高校で、学力も平均的でした。大学入るまで、留学に行った友達はいなくて、大学行って何かやっていよう、くらいな思いだったので、海外に行った人の話を聞いたこともありませんでした。

ー初めての海外はいつでしたか?

N:
初めて海外に行ったのは、2002年。大学2年生の時で、ダブルダッチ世界大会でベルギーに行きました。

ーその時、不安はありましたか?どんな心境でしたか?

N:
すごく不安でした。実際は、日本人が何名か一緒に行っていて、英語が喋れる方が仕切ってくれていたので、手配などの部分に不安はありませんでした。でも、ロープを通じたコミュニケーションはできたものの、言葉を通してお互いの気持ちを語り合うことができなかったので、それはとても悔しかったです。

ー当時は、英語が全く喋れない状態で海外に行きましたか?

N:
英語は、全くゼロの状態でした。2002年にドイツ、2004年にオーストラリアでも世界大会がありましたが、その時は周りの人がいてくれたので、そこまで不安ではありませんでした。

世界大会 オーストラリア

オーストラリアで行われた世界大会の様子

しかし、2009年あたりに僕のチームCAPLIORE(カプリオール)の5人だけでイギリスに行ったのですが、乗り換えから何から何までこの時が一番大変でした!イギリスに行くのにオランダで乗り換えだったんですけど、トランジットで荷物が届かず、ロストバゲージ。さらには飛行機が飛ばないという状況の中、英語が話せず、イギリスではクライアントさんが待っていてくれているし、てんてこまいでした。結局、たまたま日本語が話せるオランダの方を見つけてクライアントさんに連絡していただき、一泊してリヴァプール入りしました。
1ヶ月間通訳なしで滞在したのですが、訛りのあるイギリス英語を理解するのが本当に大変でした。ミーティングで、次の日は何時にどこに集合するかなどを言われ、オランダ人はここね、日本人はここね、というようにバラバラなことを言われていたので、聞き取るのに必死でした。

イギリス

イギリスでのパフォーマンスの様子

ーメンバー全員が英語初心者でしたか?

N:
全員英語ゼロでした!面白かったのが、ミーティングの時。20か国ほどから来ていたチーム、それぞれ代表者が行く形だったので、最初は僕が一人で行ったのですが、何も話ができず…。1、2日で木っ端微塵にされてしまい、もう全員行けばいいじゃん!という話になりました。なので、20ヵ国中、日本人だけ5人でミーティングに参加している状態(笑)。皆んなで意見を出し合って、「たぶんこれじゃん?」などと言いながら決めていました。

ー現在は、昔に比べて外国語を話せるようになっていると思いますが、英語でも他言語でも、勉強をしましたか?それとも生活をしていく中で覚えていきましたか?

N:
勉強は一応しました。2012年に初めてシルク・ドゥ・ソレイユに入って、その時は通訳さんがついてくれていました。そこで、ノートを片手に言い回しなどを必死にメモを取って、「どういう意味?あの時言ってたのは何?」などと聞きながら全てノートに書いて覚えていました。
人の名前を覚えるにも、例えば、リチャード=メガネ・おじさん、のように相手の名前と特徴を書いたりしていました。
あとは、”What's up" とか挨拶をしながらコミュニケーションを取って、英語を話す増やす機会を増やしていきました。

シルク・ドゥ・ソレイユ初Show

シルク・ドゥ・ソレイユのアーティストとして初パフォーマンスの写真

ー私の中で、NOBUさんはフレンドリーで、自然に人を巻き込んでいくような力がある方だなと昔から思っていますが、言葉が話せない中で工夫したことは何ですか?

N:
ここで言っていいのかわかりませんが、下ネタが活きましたね。下ネタが世界を救う(笑)
「これ日本語でなんて言うの」と聞かれたりして、そこから仲良くなっていきました。
あとは、先人の日本人が培った文化の上で私たちが生きているなと。日本人の作り上げた文化の上で、自分が日本人としてリスペクトされていることに、ありがたいと感じました。

ー海外に行ったことで感じた1番の日本の良さは何ですか?

N:
先ほど言った「リスペクトされる」ということも本当にすごいことだと思います。日本の良い所は、言い出したらキリがないですね。ご飯が美味しかったり、小さな島国なのに電化製品や車などを見ても、日本の会社はすごいですよね。例えば車においては、遠く離れて国でシェア率トップ2が日本の会社ですし、日本人の技術はすごいなと思いました。

あ:
日本にいると気づかないことも、海外に行って感じる日本の凄さってありますよね。

N:
本当にすごいと思いました。
普段通り、海外に遊びに行くのも、もちろんOKだと思いますが、先ほど挙げた日本の凄さなどは、日本との違いを探してみようと視点を変えてみないと気づかないことだと思います。日本にいる時は、全てが当たり前になってしまって、人はその当たり前に対するありがたみを忘れてしまいがちだと思うんです。なので、一度海外に出て、「日本の良さってどこなんだろう」と気づきを得る瞬間が大事だと思います。

だからこそ、僕は留学することはとても良いことだと思っています。日本の良さに気づくきっかけにもなりますし、日本って素晴らしい国だなあと毎回思いますね。

あ:
私も同じです。今まで様々な国に行きましたが、やっぱり日本がいちばん居心地が良い国だなと感じます。アメリカで寮生活を行った時、深夜に廊下で大音量の音楽をかけてパーティーしている子とかがいて、思いやりの大切さを感じたりしました。

N:
思いやりもあるけど、彼らは全力でその時間を楽しんでいて、周りが見えなくなってしまっているのかもしれないですね。
僕が住んでいる場所でも、近くのプールで夜中までパーティーをしていたりすることがあります。でも、気になる時に僕が言いに行くと、怒られるのではなく、「ごめん、気づかなかった」と言ってくれるので、気づいていないだけなんだと思います。

あ:
そこで言いに行けるNOBUさんすごいですね!

N:
家族も一緒にいるので、眠れないと言う勇気というよりは、家族のために言わなきゃいけないと思えるようになりました。僕一人だったら、むしろ一緒に楽しむタイプなので(笑)
そう思うと、家族ができたことで、気を遣えるようになったのかなと思います。

メキシコのコピー

今回はここまでです!
後編は、海外を活動拠点としたことについてや、NOBUさんの人生のモットー、夢など、さらにNOBUさんの人生についてお聞きしたお話についてです✨
高校生の皆さんへのメッセージも❗️

最後まで読んでくださってありがとうございました☺️
後編もお楽しみに❤️

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