見出し画像

【イベントレポート】⭐️ジャーナリスト小西遊馬さん×せかい部✈️『社会への怒りからの高校留学が全ての始まり』

こんにちは
運営メンバー美月です🌛

今回の記事では先日12月7日水曜日に開催したジャーナリストの小西遊馬さんをお招きしたイベント、
"他者に思いを馳せる優しい社会” を目指して~高校留学を経て世界の最前線に迫る 大学生ジャーナリスト~
について当日の様子をみなさんにお伝えします‼︎

今回のイベントは普段のせかい部とはちょっと違う!ディスカッションを交えながらいつもとは違う視点で考えてみる、そんなイベントになりました😁

イベントに参加した人も、参加できなかった人もぜひ最後まで見てくださいね!

まずはゲストにお招きした小西遊馬さんがどのような方なのかご紹介します!!

ジャーナリスト・ドキュメンタリー作家
高校の時にイタリアへ留学。現役大学生でありながら、世界中に足を運び、ドキュメンタリーを制作。バングラディッシュの難民キャンプ、フィリピンのホームレス女性とストリートチルドレンの血の繋がらない家族、香港民主化デモなどを取材。国内外で賞を受賞。その他にも多数のメディアに出演し、積極的に発信を行っている。
instagram : @konijournal
twitter : @konijournal

告知やイベントもお伝えした通り、今回のイベントは私が小西さんとのイベントを熱望し、小西さん、運営メンバーや事務局の方々のご協力のもと、形にすることができました!
私は小西さんのドキュメンタリーのとても繊細な描写や見えない感情まで伝わる視点、パーソナルな部分にまで迫ったストーリーにとても刺激を受け、社会に向き合い考えるきっかけを与えてくれるような作品だと感じていました。

小西さんが高校留学をされていたと伺い、今もなお“知らないせかい”に挑み続ける小西さんにとって、留学、またジャーナリストになるきっかけはどのようのものだったのか、私自身とても興味がありました。
今回のイベント、またこのレポートを通して、みなさんが何か自分自身に問いかけ、考えるようなきっかけになるととてもうれしいです💞

では本題に移ります‼︎
イベントは小西さんからのトークパートから始まりました
小西さん節が炸裂で、学生時代から現在にいたるまでのストーリーをお話頂きました

イベントでは25分間たっぷりお話をうかがいましたが
レポートでは美月が特に印象に残った4点のポイントでお伝えします🙏🏻

1、バックグラウンドを話すことは客観性を保つこと
2、留学のきっかけは社会への“怒り”だった
3、イタリアの友達が教えてくれたこと
4、はじめにもった“怒り”は次第に変化していった

1、バックグラウンドを話すことは客観性を保つこと
はじめに小西さんが従来のジャーナリストとは違い、小西さん自身の生い立ちを共有し、SNSでの発信をしている理由を教えてくださいました
・バックグラウンドは全員にとって世界を自分の目で見ていくときに大切なこと
・ジャーナリストとして絶対的な事実がない中どのような発信をすべきか考えたとき
SNSで取材過程や感情を共有することは受け手が客観性の修正ができるようにすることがまどわされない方法の一つだと考えていらっしゃいました。

情報が溢れかえった世界といわれる現代社会の中でも絶対的な事実がないということはつい忘れがちなことで、どんなニュースや情報の裏にも“人”がいるということを判断できるようにしたいと実感しました。
客観性という点を社会問題や社会の出来事、人物を伝える意図はもちながらも受け手にゆだねている制作方法はとてもインタラクティブで小西さんの作品の特徴的なところの一つだと感じていたので納得でした。

2、留学のきっかけは社会への“怒り”だった
小西さんは学生時代中学から私立校に通い、ラグビー部に所属して、さわやかだったんだとか!😁笑
そして中学生の頃、せかいのどこか、最終的にイタリアに行きたいと思ったそうです。
当時について小西さんは
「つまらないし、先生たちにも納得いかなかったり、社会に怒っていた。よくわからないルールや大人のいうことを突きつけられて反論してもまともに返してくれない大人にも怒りを感じていた」
と言います。

そんな“怒り”をバネにイタリアへと飛び出した小西さん。
わたしはその負の感情に腐らずに、現状を打破する方向に変換する行動力に感動しました。

3、イタリアの友達が教えてくれたこと
小西さんが初めて取材に行ったのはロヒンギャ難民キャンプ。
それは留学終了間際に親友から自分が難民であるということを告げられたのがきっかけでした。
彼がイタリアにわたるまでの話は当時の小西さんにとってあまりにも想像から遠く、何も言葉をかけることができなかったことや悲しみの助けに1ミリもなれなかったことが悔しく、今まで何を学んできたのだろうかと、恥ずかしく思ったそうです。

帰国後の高校生活でもこと出来事は大きく影響し、大学入学後日本と同じアジアで100万人を超える難民が発生したという衝撃と友人が重なり、取材を決めたのだそうです。

留学の強みは実体験として友人や環境から新しい気付きを得られることですね!

4、はじめにもった“怒り”は次第に変化していった
2でお伝えした通り、小西さんがせかいに飛び出した一番はじめの理由は怒りでした。
ではその感情はどのように変化していったのでしょうか。
小西さんは簡単にいうと怒りとは「このろくでもない世界は生きるに値するのか」ということで、学生時代このことを真剣に考えたそうです。だからこそ、世界を伝えるたい、現場の人のためにできることを探し、実行するという思いもありながらも、一方で世界が生きるに値するのか、いろんな場所でいろんな人に聞く必要があったと言います

そして、今は世界を美しいと考えられるように変化したそうです
「今でもろくでもないことがたくさん起きるし、間違いだらけなんだけれども、生きていたいなと思っています」と前向きな言葉が印象的でした💖

ここでトークパートは終わり!
参加してくださった皆さんはどんなお話が心に残りましたか?
小西さん貴重なお話をありがとうございました

次はディスカッションのパートです😚
今回のディスカッションテーマは 
"他者に思いを馳せる優しい社会”にするためにできることとは?
でした。

ちなみに、同じく運営メンバーで司会を務めてくれためいは、他者を自分の半径1mにいる人と定義して考える、とシェアしてくれました💞

ここで小西さんからみんなへ
みんなにとって”優しさ”とはなんだろう
という問いかけがありました。

私は、他者の感情や見えないところまで想像する力かなと思っています🤔
当日チャット欄にもたくさんの意見が寄せられました!👇

チャット欄コメント(一部)
・他人の幸せのために行動すること
・その人と同じ目線に立ち、いかに協力できるか
・怒りと悲しみを社会をより良くする力に変換すること
・相手の立場に立って考えようとする事
・自分の置かれている状況や他人の現状を見て他人の未来を優先できること


ディスカッションはランダムにブレークアウトルームに分かれて、
日々関心のあるトピックや疑問に思っていることを全国のせかい部員と共有できたのではないでしょうか??

その後のシェアタイムでは一つ一つのグループで話し合ったトピックも違い、グループの色が出る結果になりました🤭

小西さんのフィードバックで私が印象に残ったのは
自分が今まで経験し創り上げてきた世界が壊れることを人はとても怖がるが、実はそんな世界は存在しておらず、足場のように自分の見つけたもので作り、取り替えることが容易であるという考え方でした。

私自身、留学にきて自分とは違うもの、人、価値観に出会う度、どこまで受け入れ、寛容になるべきか、すごく考えていました。
そのため、小西さんのこの考え方を知ったことで、自分は他者や環境の影響を多く受けて、形成されていることを自覚したことで、より変化を楽しむ考えになっていきました!

最後にお待ちかねの質問タイムです‼︎
今回のレポートでは厳選してお答えいただいた質問の中から4つ、共有したいと思います!
① 取材しなきゃと感じる現場がたくさんあると思うのですが、毎回取材場所はどのように決めていますか?
ー 経済的な理由もありますが、この人に会いたいという理由が大きいです
社会問題を描くために人を使わないで、しっかり人を描くことで自然とその後ろにある問題に気が付くものだと思っています。

②現地の方に取材・交流する上で、気をつけていることはありますか?
ー 事前に本や資料を読んでリサーチするほど、相手をその型にあてはめてしまいがちになってしまう。
ある程度の枠組みをもって相手を理解する方が簡単ですが、こうあってほしいというイメージにくくりつけないようにすることを気を付けています。

③小西さんにとって優しさとは何ですか
ー 例えば電車で友人のもとに大切な家族がもうすぐなくなってしまうかもしれないというメッセージが届き、友人が電話がしたいと思ったとき、自分に何ができるのか考えてほしい。
いつも倫理と道徳という軸で考えた時、倫理はルールや法律のようなもので従うことは簡単だけど、道徳は大きく世界を纏めるためにあるものだと思います。
だから自分なら友人が電車の中で電話をすることを許します。
固有のシチュエーションの中でどれだけ人を想えるか、それがやさしさであると思います。
またそれはみんなが無意識にやっていることで、衝突すれば争いになってしまう。衝突しないために何ができるのか、これからも考えていく必要があると思っています。

④高校留学は、価値のあるものだと思いますか?少しでもしてみたいと思ったら、一歩踏み出すべきですか?
ー 大変価値のあるものだと思います。
ジェットコースターが一回下がらないと上がらないように下がった分だけ楽しいことがありました。自分が誰かを考えるためにもう一回誰かを見る事ができる、いい機会だと思います。

質問の回答にも小西さんの世界観がにじみ出ていて、また新たな考え方から世界を覗く刺激になったのではないでしょうか。

イベントの終了前には参加してくれたせかい部員のみんなで記念撮影!!📸

たくさんのせかい部員の方と出会い、楽しい1時間30分を過ごすことができました!
小西さん、参加者のみなさん、改めてありがとうございました🙇🏻‍♀️💟

レポートを最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
ぜひみなさんもイベント、レポートを通して気づいたこと、学んだこと、考えたことを#せかい部をつけて各SNSでシェアしてくださいね📮
そして今後もせかい部の楽しいイベント、投稿をお見逃しなく!✅

またお会いしましょう!Kiitos!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!