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学費も留学費用もいらない大学!? さくやの合格体験記

こんにちは!
#せかい部運営OBのさくやです

こちらではYouTubeのインタビューも受けています。


今回は海外大受験をした話をしようと思います。僕はニューヨーク大学アブダビ校(New York University Abu Dhabi)という大学を受験しました。

〜そもそもどんな大学?〜



ニューヨーク大学アブダビ校は世界各地にキャンパスを擁するニューヨーク大学と、教育の国際ハブを目指すUAE政府がタッグを組んで2010年に設立されました。ニューヨーク大学は本拠地のニューヨークと上海・アブダビの他、テルアビブやブエノスアイレス、アクラなど世界中に14のキャンパスを有しています。

アブダビ校はUAE政府から100%の出資を受けているため、合格した生徒のほとんどは返済不要の全額奨学金が支給されます。奨学金の中には、授業料や寮費・生活費だけでなく、医療費、専属のトレーナー、日本への年間2往復分の航空券や年間約50万円お小遣い、年間約50万円の大学内で自由に使えるお金、夏休み期間中のインターン・研究費約40万円が含まれるため、世界一奨学金が充実している大学の一つとして知られています。そのため仕送りがなくても、金銭面を気にすることなく大学時代に様々なことに挑戦できます。

また、留学制度が充実しているのも特徴です。授業にはほぼ毎回近隣諸国への研修旅行がついてくる他、アブダビ校の生徒は世界中のニューヨーク大学のキャンパスに2学期分留学可能であり、冬季講習も世界中で行われます。全額奨学金が受給されれば、これらのプログラム中の生活費等も大学側が負担してくれます。

さらにニューヨーク大学アブダビ校には1学年当たり4-500人という小規模校ながら、約120の国と地域の生徒が世界中から集まっています。僕の学年にはシリアやパレスチナ出身の子もいました。多くの場合全額奨学金が受給されるため、国籍・民族的な意味だけでなく、社会経済的な意味でも多様な生徒がアブダビ校では学んでいます

その分競争率も高く、ニューヨーク大学アブダビ校の倍率は2-4%で、アメリカのセンター試験の点数の平均点はハーバード大学などと同水準です。

〜海外大受験しようと思ったきっかけは?〜



僕はもともと北関東の田舎の中高一貫の一条校に通っていました。高校から徒歩30分の最寄駅は、1時間に一本…!同級生にはもちろん先輩にも海外大学にいく人は全くいませんでした(高校初の海外大進学でした)。そのため、「海外大に学部留学できること」すら知りませんでした。

そんな僕が学部留学を志したきっかけは、一人旅でUAEに立ち寄った際、自国の伝統的なイスラム法を伝承しつつ、人流のハブとして機能している(なんとUAEの人口の9割は外国人!)のを目にして、この国で学んでみたいと思ったことです。

帰国後、「ドバイ 大学」と検索して真っ先にヒットしたのがニューヨーク大学アブダビ校でした。しかもUAEに位置するだけでなく、世界中を飛び回りながら学ぶことができるなんて、まさに理想の大学でした。

海外大学は1月までには受験が一通り終了するので、高校とは国内の国立大一般入試を受験する約束の下、海外大を受験しました。

〜受験準備は?〜


ニューヨーク大学アブダビ校を含む多くの米国大学の入試では、以下の項目が重要視されます。

I. エッセイ
ニューヨーク大学アブダビ校の場合、志望理由書と自己分析エッセイを提出する必要があります。自己分析エッセイは「考えや信念に疑問を持った時の経験を書きなさい」というお題に対して、インドのマザーテレサの「死を待つ人の家」での経験を書きました。

II. 受賞歴 
最大5個まで記入できます。ビジネスコンテストの全国/世界大会とアメリカのクイズ大会の全国大会、エッセイコンテストで賞を頂いたことがあったので、書きました。

Ⅲ. 課外活動 
最大10個まで記入できます。#せかい部運営としての活動や、一人旅の経験、外務省のワシントンD.C.研修旅行、研究活動などなど。。

Ⅳ. 奨学金申請
多くの米国大学の学費は年間約800万ですが、大学独自の返済不要の奨学金を支給している大学が多いです。ただ、ほとんどの大学が留学生にはneed-aware(奨学金の申請により入試が不利になる制度)の奨学金制度を採用しており、留学生にneed-blind (奨学金申請の有無が入試結果に影響しない制度)を採用しているのはハーバード大学やマサチューセッツ工科大学、ニューヨーク大学アブダビ校など約5校です。

Ⅴ. 試験結果
TOEFL/IELTS とSAT/ACT(アメリカの共通テスト)を提出します。ニューヨーク大学にはSAT/ACTのかわりにIBやAP、日本の共通テストの結果も提出可能です。僕はSATの英語の結果がアブダビ校に提出できるほどではなかったので、共通テストを代わりに提出しました。

またニューヨーク大学アブダビ校にはCandidate Weekendとよばれる面接試験があります。コロナ禍以前はアブダビに2泊3日ほど招待されて、面接や模擬授業、アブダビ市内を観光することができたのですが、今年はオンラインで開催されました。日本時間夜中の2時にロバート・ノージックの経験機械 (Experience Machine)とJ.S.ミルの功利主義(utilitarianism)についてのディスカッションの模擬授業があったので、きつかった覚えがあります。。笑 

〜栃木からどうやって対策したの?〜



Facebookでたまたま見つけたatelier basiという海外大進学コミュニティーにものすごく助けられました。受験期に一番お世話になりました。。!
メンターの方と一緒にエッセイにとりくんだり、Speakingがものすごく苦手だったので、atelier basiの友達とTOEFLのSpeaking対策を夜の12時近くまでしあったり…似た境遇の海外大受験生や先輩に出会うことができ、いつも彼らを心の拠り所にしていました

〜最後に〜


ニューヨーク大学アブダビ校には今秋から入学する予定です。(現時点では)UAE政府がワクチンを配布してくれるみたいなので、アブダビの方には行ける予定です。いつか来年のせかい部運営のみんなと、アブダビというリッチでニッチな場所からインスタライブしたいです!

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